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音楽大好きなピアノの先生の毎日は、音符に満ちている?!教室のこぼれ話や歌とピアノの日々をお届けします!


by melody-berna

音楽に救われる日

ミスターチルドレンの新アルバムが出るというので、
数日前から、うちのドラ息子が騒がしい。
「曲もええけど、
 もう、なにゆうて、
 ミスチルは歌詞が最高じゃけえ。
 櫻井さん、ほんま、スゴすぎ。」
と、ミスチルに大絶賛である。

ピアノを2年、ギターを1年でリタイアした彼が
音楽にこれほど心惹かれる日が来るとは、
やっと母の投資も、
報われる時がきたのか・・・いやいや、そういうわけではないかもしれないが、
個性が強いゆえに
生きにくさをたくさん抱えている子だから
音楽が、そのもやもやした思いを
受けとめてくれる媒体になっているなら
何よりうれしいことである。

私はクラッシック畑の人間だが
ジャンルに関係なく
音楽に心が救われるという感覚が
痛いほどよく分かる。

『死んだほうが楽かも』
なんて。
後から考えたらばかばかしいことでも
悩みの中にいるときは、
心がもろくなっていて、痛いものだ。

歌はいい。
言葉がそこにあるから、
とても直接的に、心にしみわたる。
でも、
歌でなくても、
心にすーっと
音楽がしみることはある。

20数年前、教師として初めて受け持ったクラスのことで
ゆきづまって悩んでいた。
弱気になった心に
じんわりしみるピアノ曲があった。
その曲を弾くと、今でもその頃の
若さと、せつなさと
いろんな感情を思い出す。

音楽を習わせて、どんなメリットがあるのかを
問われる時代だけれど
音楽は、確かに
人を救う力をもっているという確信が
私に仕事をさせてくれている。





 
by melody-berna | 2010-12-02 12:58